弊社のインバウンド担当の「河内(こうち)さん」は、本当に優秀な社員です。とにかく真面目で、粘り強く、結果を出す。
最初は岡山県に住むリモートのパート社員として採用しましたが、今では弊社にとって欠かせない存在です。
そんな河内さんに、今期から静岡に移住してもらう方向で動いています。
なぜか。
「リモート社員の限界」を感じたからです。
当分、リモートの社員は採用しない予定ですが、今日はその備忘録として。
リモートから始まった3年間
今から約3年前。
インバウンドに参入したくて「英語ができる人材を確保したい」と思っていました。
求人に応募してくれたのが河内さん。
岡山在住でしたが、リモートでできる範囲からお願いしました。
最初はパート。
翌期にはリモートの正社員に。
そして3年目の今期、静岡勤務の正社員へ。
この3年間で、インバウンドの売上は“数百万円”から“数千万円”規模へ。
これは紛れもなく、河内さんの努力と成長の証です。
リモートの限界
河内さんとは毎朝30分、Zoomでミーティングをしています。
それで情報共有や意思疎通はできる。
でも、それだけでは「仕事の空気」が伝わらない。
旅行手配の仕事は、とにかく細かいです。
弊社は15泊とか最近は30泊とかの長期行程を扱うことも珍しくありません。
ホテルの手配、移動の調整、レストランや体験予約、支払い条件の確認…。
ほんの少しのミスが全体に影響します。
横で誰かが作業している様子を見たり、
「あ、それちょっと違うかも」と声をかけたり、
「なるほど、そう処理するのか」と盗み見ることで、
人は圧倒的に早く成長します。
リモートでは、それができない。
河内さんはきっと、判断に悩む場面が何度もあったと思います。
そのたびにLINEやZoomで相談してくれましたが、やはり限界がある。
“見て覚える”“隣で感じる”という学びは、画面越しには再現できません。
今回の決断は、河内さんのこれまでの努力に報いるためでもあります。
静岡で一緒に働くことで、これまでの数倍のスピードで仕事ができるようになると思います。
そして仕事の質が、一段上がるのは間違いありません。
さらなる高みを目指していけるものと思っています。
そして何より、社員同士の距離が近くなるなることがうれしいです。
もちろん、リモートが悪いわけではありません。
これからの時代、柔軟な働き方は大切です。
ただ、「人が人から学ぶ」という当たり前の力を、もう一度信じてみたい。
そう思っています。
事務所がせまい どうしよう
事務所が狭い問題も解決しなければなりません。
最初は私一人だったのが、あれよあれよと増えて5人になります。
今のオフィスはコロナ明けに「とりあえず私とパートさん2人くらいが働けたらいいかな」なんて借りたので、激安の家賃なのですが正直狭い。
すでに家賃より月決めで借りている駐車場代のほうが高くなってしまいました。
悩みは尽きないですね。
