道頓堀の普通の居酒屋に外国人観光客があふれていた話

道頓堀でふらっと入った居酒屋
先日、万博をメインに大阪に行き、道頓堀近くに宿泊しました。
夕食後に「もう一軒行こうか」ということで、ふらっと入ったのはごく普通の居酒屋。コの字のカウンターが10席ほどで、お好み焼きや居酒屋メニューが揃っている普通のお店です。

入ったときは特に気づかなかったのですが、テーブルの上には英語・韓国語で表記された調味料ラベル。メニューも英語・韓国語対応でした。まったく普通の気取らないお店なのに、インバウンド対応が当たり前のように整えられている。これがまず印象的でした。


1時間半で見た客層の変化
僕ら日本人3人で入店して、1時間半ほど過ごしました。その間、日本人客は僕らと途中から1人入ってきただけ。あとは入れ替わり立ち替わり、外国人観光客のグループが4組。完全に多数派でした。
お店のスタッフはオーナーと女性の2名。英語はぜんぜん堪能ではありません、ほぼ話せない。でも片言や身振り、そしてGoogle翻訳を駆使して一生懸命対応していました。
観光客も笑顔で応じ、店内はにぎやかでとても良い雰囲気。まさに「言葉ができなくても準備さえすれば何とかなる」ことを体現していました。


飲食店の「インバウンド体質」
この店で感じたのは、「来てくれるお客様が多ければ自然と対応が進む」ということ。外国人客が多数を占めれば、多少コストをかけてでも多言語メニューや調味料ラベルを用意するし、翻訳アプリを常備する。現場の工夫が自然に積み重なっていきます。

道頓堀は言うまでもなく大阪有数の観光地。街を歩けば聞こえてくるのは外国語ばかりで、「ここは本当に日本か?」と思うほどです。お店側にとっては、インバウンドはもう「特別なお客様」ではなく「日常の大半を占めるお客様」になっている。そんな現実を肌で感じました。


静岡との違い
2年ぶりくらいに訪れた道頓堀は、以前にも増して外国人であふれていました。圧倒的な外国人観光客の人数の違いを前にすると、正直、静岡のような地方都市がそのまま参考にできるもはほとんどないなぁと思いました。

静岡ではまだ「外国人が来ることを想定して準備する」という段階が続いています。多言語メニューを導入しても実際に利用される機会は少なく、コストと効果のバランスを考えると悩ましい部分があるのではと思っています。

静岡にあのくらい外国人が来ることは今後も考えにくいし、インバウンドにかかわるものとしてどこを狙っていくのかは悩ましい限りです。



結局のところ、今できることをトライ&エラーで一つずつ整えていくことが、僕の役割だと改めて感じました。

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