このあいだ、静岡市中心部を歩いていたときのこと。
青葉通りの横、「青葉おでん街」の前を通ったら、韓国人か中国人のツーリストが何人も写真を撮っていて、入口近くのお店にはすでに外国人観光客がずらり。ほぼ満席状態でした。
静岡の「青葉おでん街」は、横丁風の雰囲気とネオンサインがとにかく“映える”ので、SNSで広まるのも納得です。
お店はどこも小ぶりで、カウンター中心。だから、一度に4人以上で行くと、タイミングによっては入れないこともあるのが実情です。
ちなみに僕は、すぐ隣の「青葉横丁」派。こちらも味わい深い店が並んでいて、ツーリストにもおすすめです。
大人数で行く場合は、「青葉おでん街」の中にあるこちら——
👉 おだっ喰い(おだっくい)
個室もあって使いやすく、なにより料理がうまい。僕が団体を案内する際にも、よく利用させてもらっています。
静岡おでんは“ソウルフード”です
静岡おでんって、外から来た人にとっては「黒いスープ」が印象的みたいですね。でも、僕としては「おでん粉」と「からし」も、ぜひ体験してほしいと思っています。
静岡の人間は、おでんを食べるとき、たっぷりの「おでん粉」と「からし」をつけて食べるのが普通。観光の方にその食べ方を伝えてあげると、かなり喜ばれます。
そもそも「おでん粉」
正式名称はたぶんないと思うんですが、静岡では「おでん粉」で通じます。
内容はというと——
イワシの粉末に青のりを混ぜたもの。
香りが立って、コクが出て、静岡おでんの味がキュッと締まる名脇役です。
以前、新潟から来たツアーのお手伝いをしたときに、この「おでん粉」の話をしたら、参加者がこぞってお土産に買っていました(笑)。
もちろんお土産売場には売ってないので、地元のスーパーで。
日持ちもするし、料理のアクセントにも使えるし、「おでん粉」っていう名前もインパクトある。
もっと観光土産として売ってもいいのに、と思っています。
おでん、食べたくなってきた。