中央観光トラベルのインバウンド事業があるのは、ある一人のスタッフの存在がとても大きいと感じています。そのひとは「河内さん」です。

河内と書いて「こうち」と読みます。
河内さんは、おととしの8月。「インバウンドを真剣に稼働させよう」と思い立ち、一番の課題「僕が英語を話せない」をどうにかしなくてはならずパートスタッフとして募集をかけで応募してくれたのが岡山在住の河内さんでした。
距離的にリモート勤務が前提でしたが、それが結果的にとても良い形となりました。
現在も基本は岡山からのリモート勤務ですが、だいたい1~2月に一度は静岡に来てもらっています。日々のやり取りは、Zoomで毎朝30分〜1時間程度。毎日のように顔を合わせ、地道に積み重ねてきたことで、信頼関係が深まり、最近は業務のスピードも格段に上がっていきました。
数ヶ月のパート期間を経て、昨年の5月には正社員として正式に仲間入り。今でちょうど1年が経過しました。現在、中央観光トラベルのインバウンド事業は、ほぼ河内さんを中心に動いています。
初年度の売上と去年の売り上げがあまりかわらず、実際はなかなか厳しいなぁと思っていたところ、今年度はまだ2ヶ月しか経っていない段階で、すでに昨年の3倍を超えるペースで実績が積み上がっており、昨年の総売上げの20%強の結果を出しています。まさに「ここに来て開花した」という手応えです。
でも、ここに至るまでは、まあまあいろいろありました。。
インバウンドに関して、僕は知識も経験もゼロ、しかも英語もできない。ほんとに手探りの状態でした。そんななか河内さんは一緒にゼロから事業を作ってくれて本当に感謝です。契約書のことや入金銀行のこと、ビアターの登録のことなど、試行錯誤の連続で、うまくいかないことのほうが多かった1年でした。いま考えると笑えるくらい、いろんなことをやっては失敗してました。それでも常に前向きに取り組んでくれた姿勢には本当に助けられました。
河内さんが入ってから、海外の旅行会社とのZoomミーティングの回数は、すでに200社を超えています。これによって、静岡にいながらにして世界中に200名以上の顔の見えている旅行会社のコネクションができ、ビジネスの広がり方が一気に変わりました。
そして海外の旅行会社との直接取引が可能になり、日本から海外へ行くお客様の手配でも仕入れコストが大幅に下がっています。これは、経営的にも、お客様にとっても、非常に大きな成果です。
そんな河内さんは、小柄で一見すると線が細く見えるのですが、実はとてもアクティブな人。スキーやバスケなどスポーツも得意で、体力も行動力もあるタイプです。そして、仕事へのスタンスも私ととても似ています。完璧なものを時間をかけて仕上げるのではなく、まず80%の完成度で形にして、走りながら修正していく。そうした柔軟かつスピーディなスタイルに、私はとても共感しています。仕事がしやすい!
先日、そんな河内さんと、今後のインバウンド事業についての方向性を話し合いました。
これまでのインバウンドは、どちらかというと団体旅行や、海外の旅行会社から受ける仕事が中心でした。もちろん、それも大切な柱なのですが、これからは個人旅行を軸にして展開していきたいと考えています。
われわれは「静岡を売るプロの旅行会社」を目指しています。「日本に来た個人旅行者が、静岡で“ちゃんと楽しめる”仕組みを作る」という方向性です。外国人の方々に、静岡の自然や文化、食をじっくりと味わってもらえるようなコンテンツを、地元の人や施設と連携して作り上げていきたい、そんな話をしました。
僕はよく「中央観光トラベルのインバウンドは河内さんと心中する」と本人に話しています。ここまでつくりあげてきたのは河内さんだし、そもそも僕は英語ができないから・・・。
あらためて、ゼロからここまで伴走してくれたことに、心から感謝しています。これからも一緒に、静岡の魅力を世界に伝えていくインバウンド事業をつくっていきましょう