添乗員のお話

前回は「添乗員の資格」について書きましたが、今回はもうちょっとリアルな話を。
僕自身がやってきた添乗の現場って、どんな感じなのか。ちょっと興味あるかもしれないなと思って書いてみます。

ちなみに、写真は加藤青年20代の頃の添乗行中の写真です
チャラい、チャラすぎる。はずかしい。

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20歳で旅行業界に入って、もう32年
添乗員が専門でやってきたわけじゃないけど、添乗もたっぷりやってきました。
たぶん、行ったことがある観光地の方が多くて、行ったことない場所を挙げる方が早いです。
ちなみに、行ったことないとこはこんな感じ。

  • 恐山(青森)
  • 仏ヶ浦(青森)
  • 出羽三山周辺(山形)
  • 津山(岡山)
  • 青海島(山口)
  • 日南〜佐多岬(九州)
    あとは離島にちょこちょこ行けてないとこがあるくらいです。
    まぁよく行っていますね。

よくあるパッケージツアーの添乗員って、「はじめまして」のお客さんを、最初から最後までサポートする感じだと思うんですが、僕の会社は自分でツアーを企画してそのまま自分で添乗する、つまり、すでにお客さんと関係ができた状態で出発することが多いです。これ、すごくやりやすいんです。

それと修学旅行みたいな特殊な添乗は基本やりません(修学旅行を取り扱っていないので)。
なので僕の添乗って、なんというか「納品」に近い感覚です。


若い頃はたくさん行きました
20代のころはもう、9月〜11月の週末なんて毎週添乗してました。
平日も何本か入ってたので、事務所にいる時間より、バスの中や旅館のロビーのほうが長かったと思います(笑)
でも、いろんな土地の“旬”を体験できるのはやっぱり楽しいですね。


添乗の「いいところ」と「しんどいところ」
いいところは、旅行に行けること!
仕事なんだけど、美味しいもの食べられるし、いい景色も見られる。
これは添乗ならでは。
一方で、しんどいのは「気が抜けない」ことと「時間が不規則」なことかな。
朝早くから夜遅くまで、天気や渋滞やトラブルにも対応しなきゃいけない。
でも、回数こなしていくと、力の入れどころ・抜きどころが分かってきて、だんだん楽になります。


一番大変なのは「危機管理」
これ、本当に添乗で一番大事。
過去、お客さんがお風呂で倒れただの、酔って階段から落ちて骨折しただの、お昼ご飯を食べた後からバスので中でいびきをかいて寝ているので「お昼に飲みすぎたか?」と思ったら脳梗塞で救急車よんだり。病院系は数えきれないほどあります。
よく旅行の時は保険証のコピーは持っていきましょう、と言いますが、ほんとに大事。
あと、 酔っぱらったお客さんが、間違えて女風呂に入ってしまい、すでに入っていたお婆さんに「訴える」とか言われて、翌朝、支配人と菓子折りもって謝罪にいったり。
面白い話はたくさんあります。

あと、「予想と違った」「食事がイマイチ」みたいなケースも危機管理だと思います。
そういうときに、別の観光地を提案したり、その場で食事を変更したりできるのが、企画から関わってる添乗員の強みだったりします。
雇われの添乗員さんだと、会社に確認が必要だったり、お金が出せなかったりで、なかなかすぐ動けないことも多いです。


トラベルマスターズさんのやり方、すごいです
前回もちょっと紹介したけど、新潟の「トラベルマスターズ」さんって、すごく理想的。
自社で企画・自社バス・社員添乗員。運転手さんまで自社社員だから柔軟に対応してくれる。添乗員にも予備費を持たせてあって、その場で判断できる仕組みがあるとか
これはもう、添乗員冥利に尽きますよ。


最近はあまり添乗に出れてないけど…
年齢を重ねると、どうしても添乗の回数は減ってきて、社内業務が増えます。
今年はもう少し増やしたいなぁ
次は9月に北海道へ添乗に行く予定です。

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