
〜浮世絵と昭和100年を体験する〜
昭和100年展
まずは「昭和100年展」から。
キャッチコピーは「畳のにおいと、柱の背くらべ」。昭和の一軒家をまるごと再現した空間があり、ちゃぶ台、箪笥、黒電話、柱時計…まさに昭和の空気感そのものです。壁には昔のホーロー看板、棚には時代を感じる食器やおもちゃ。僕ら世代は少しだけ懐かしさを感じるかな。若い人には逆に新鮮かもしれません。


さらに、その横では昭和の遊び体験もできます。けん玉やお手玉、メンコなど、昔ながらの遊びに触れられるコーナー。
ただ、全体の印象としては「懐古展示」にとどまっていて、正直薄い印象でした。

個人的には、この昭和展単体だと少し物足りないのですが、「本棚劇場」のプロジェクションマッピングとセットで見れば、今回の本棚劇場は昭和100年の映像テーマ。昭和展の展示と内容がリンクしていて納得かな。
でももう少しか!
浮世絵RE:Born

そして「体験型デジタルアート劇場 浮世絵RE:Born」も観てきました。
個人的には良かった。

広

大な空間の壁・床・柱すべてに、浮世絵の世界が360度投影されます。江戸時代の風景や人物、波や龍、骸骨までダイナミックに動き出し、まるで浮世絵の中を歩いているよう。
時間は約30分。ひとつの作品としてしっかり構成されていて、なかなかの完成度の高さがあります。
しかも会場には大きなクッションや天吊りのハンモック風チェアが配置されていて、寝転んだり座ったりしながらのんびり鑑賞できます。平日に行ったので空いていたからかゴロゴロしながら見ました。

サクラタウン全体の雰囲気
本棟の方はさすが角川グループの施設らしく、多目的スペースや今流行りのS高・N高もあり、訪れた日は夏休み中ということもあって、少しだけでしたが生徒さんらしき制服も校則もないような雰囲気の人たちが自由に過ごしていました。
屋外にはこれまた個性的な神社(武蔵野坐令和神社)があり、その横には水遊びができる浅い池。猛暑日だったので、子ども連れの家族で賑わっていました。


入場料が共通券で3,300円(土日祝3700円)というのは、私はアリでしたが興味が薄い人にはかなり高く感じるだろうと思った。
静岡から観光で行くには他にない施設なので、立ち寄り先としてはイイと感じています。
観光の視点で言うとこういった「没入型」は面白いけど金がかかる。作るのに金がかかるから入場も高くなる。やっぱり地方は「体験型」をうまく組み込んで、地域の魅力を見せるべきだろうなと思いました。
そしてこの後、川崎まで3時間半の大渋滞にハマまり大変な目にあいました。